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警告メール

サーバー負荷が著しく高い警告への対応

サーバー会社から「負荷が著しく高い」という警告が届いたときは、原因によって必要な対応が変わります。原因の切り分け方、自分でできる緊急のアクセス制限、相談を急ぐべき状態を確認できます。

公開日 2026.07.09読了目安 4分著者 DD Defense Desk

なぜ高負荷の警告が届くのか

共有サーバー(レンタルサーバー)では、1台のサーバー機器を複数の契約者で共有しています。特定のサイトがCPUやメモリ(サーバーの処理能力)を使いすぎると他の契約者のサイトまで遅くなるため、サーバー会社は使いすぎたサイトに警告を送るか、アクセスを制限します。

そのあとどうなるかは、事業者によって違います。警告を送ってから制限をかける会社もあれば、先に制限をかけて、その旨を管理画面や通知で知らせる会社もあります。「警告のあとに必ず猶予がある」とは限りません。

何を基準に警告を出すかは、サーバー会社と契約プランによって違います。一定時間あたりのCPUの使用量で見る会社もあれば、同時に処理している数や、データベースへの問い合わせ回数を見る会社もあります。届いた警告メールに、どの指標がどれだけ超えたのかが書かれていることが多いので、まずそこを確認してください。何が超えたのかが分かると、次に見る場所も絞れます。

高負荷を引き起こす主な原因

契約プランのアップグレードや一律のアクセス制限から始めるのは避けてください。原因を切り分けないまま対処すると、侵入が原因の場合は再発を防げず、単純なアクセス増が原因の場合は無駄な出費になります。

高負荷の原因は「アクセスが多い」とは限りません。サーバー内部に侵入され、不正な処理を実行されている場合も、同じように負荷として現れます。この場合はアクセスを制限しても収まらないため、原因の切り分けを先に行います。

原因よくある兆候必要な対応
マイニングボットの設置(仮想通貨の採掘計算を勝手に実行される)CPU使用率の高止まり。サーバー内に覚えのないファイルや処理がある侵入経路の閉鎖(改ざん対応)
スパム送信の踏み台化スパム送信の警告が同時に届く。メール送信数の急増送信停止と侵入経路の閉鎖
攻撃ボットによる大量アクセスアクセスログに同一発信元・同一User-Agent(アクセス元のソフトウェアを示す情報)が大量に並ぶアクセス制限(下記の手順)
プラグインやテーマの処理の不具合アップデートやPHP(サイトを動かすプログラムの処理系)のバージョン変更の直後から発生該当プラグインの停止・切り戻し
純粋なアクセス増メディア掲載やSNS拡散と時期が一致するサーバープラン変更またはWordPress静的移行

マイニングボットや踏み台化が疑われる場合、必要なのは負荷対策ではなく侵入経路の閉鎖です。改ざん検知・不正ファイル検出への対応の手順に進んでください。

どこを見れば切り分けられるか

上の表のどれに当たるかを絞り込む手がかりが、次の3つです。いずれもサーバー会社の管理画面から確認できます。

ただし、1つを見ただけで原因が確定するわけではありません。どれも「この原因を疑う手がかり」であり、複数が同じ方向を指したときに確からしくなります。1つの手がかりだけで通常のアクセス増と判断すると、侵入を見落とします。

  • 負荷のグラフ:いつから上がったかを見る。特定の日時から上がったまま下がらないなら、侵入や定期処理の不具合を疑う手がかりになる。プラグインの更新やPHPの切り替えと時期が一致していれば、そちらを先に確かめる。
  • アクセスログ:同じ発信元や同じUser-Agentが極端に多く並んでいないかを見る。偏っていればボットの可能性があるが、発信元を分散させる形もあるため、これだけでは決まらない。User-Agentは送る側が自由に名乗れる点にも注意する。
  • メールの送信数:普段より跳ね上がっていれば、スパム送信の踏み台にされている可能性がある。この場合は負荷より先に送信を止める。

3つのどれを見ても心当たりがなく、サーバー内に覚えのないファイルがある場合は、侵入を疑って進めます。まずファイルの作成時刻・所有者・中身を確認します。ホスティング事業者やプラグインが正常に作ったファイルであることもあるためです。侵入だった場合、負荷はその結果として出ているだけなので、アクセスを制限しても収まらないことがあります。

自分でできる緊急のアクセス制限

  1. 国外からのアクセス制限を確認する:レンタルサーバーによっては、狙われやすい入口を国外からのアクセスに対して制限する設定があります。エックスサーバーの「国外アクセス制限設定」(公式マニュアル、2026年8月時点)は、管理画面・XML-RPC・REST API などが対象で、サイト全体を遮断する機能ではありません。何が対象になるかを設定画面で確認してから有効にします。
  2. 異常なアクセス元をブロックする:アクセスログで特定の発信元やUser-Agentからのアクセスが極端に多い場合、.htaccess(アクセス制御の設定ファイル)で拒否します。
  3. データベースを頻繁に使うプラグインを一時停止する:リンク切れチェックやアクセス解析系など、データベースを頻繁に書き換えるプラグインを止めると負荷が下がることがあります。

上記の対応と合わせて、初動チェックリストで確認済みの項目を整理しておくと、相談時の切り分けが早くなります。

操作に不安がある場合は無理に進めず、現状のバックアップ取得までにとどめてください。

相談を急ぐべき状態

警告メールに制限や停止の予告と期限が書かれている場合は、その期限が実際の締め切りです。この状態での試行錯誤は期限を消費するため、緊急対応を依頼することを検討してください。次の段落の状態に当てはまる場合も同じです。当日中初動で切り分けから進めます。

期限が書かれていなくても、現在も表示が遅い、503エラー(サーバーが応答を返せないときのエラー)が出ているなら、負荷は続いています。原因が侵入側にある場合、放置している間も不正な処理は動き続けます。この状態に当てはまるなら、記事末の案内ではなく、上に挙げた緊急対応へ進んでください。

負荷警告が繰り返し届く場合

上の5つの原因のうち、閲覧のたびにプログラムとデータベースが動くことで生じる分は、構成を変えれば減らせます。ページを事前に作り置きする“表示専用”の構成にすれば、公開側でその処理が起きなくなるためです。侵入されて動かされている処理や、メールの送信そのものは別に止める必要があり、これで全部がなくなるわけではありません。

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