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静的サイトのフォームと検索、自社の条件でどの方式に当てはまるか

静的移行しても、問い合わせフォームとサイト内検索は別の仕組みで残せます。ただし、どの方式が使えるかは、扱う内容と件数で変わります。自社の条件がどの方式に当てはまるか、当てはまらないときに何を確認するかを判断できます。

公開日 2026.07.18読了目安 4分著者 DD Defense Desk

公開側から実行環境を外すと、何が動かなくなるか

静的移行では、公開側のサーバーからプログラム(PHP)とデータベースへの接続を外します。そのため、送信のたびにサーバー側で処理していた問い合わせフォームと、データベースを検索していたサイト内検索は、そのままでは動きません。

残す方法は2つです。1つは、その処理を外部のサービスに預けること。もう1つは、必要な処理だけを小さなプログラムとして別の場所で動かすことです。どちらを選ぶかは、機能の名前ではなく、扱う内容で決まります。

フォームの方式は、扱う内容で決まる

自社のフォームが何を受け取っているかで、選べる方式が変わります。当てはまる行をすべて見てください。複数に当てはまるなら、その「確認すること」をすべて満たす方式を選びます。1つでも満たせないものがあれば、その方式は使えません。

自社の条件当てはまる方式確認すること
氏名・連絡先・本文だけを受け取る外部のフォームサービスに預ける送信内容の保存場所と保存期間。自社の管理下に残らない点を許容できるか
添付ファイルを受け取るサービスによる。対応していないものもある受け取れる容量の上限、保存期間、ウイルス検査の有無
送信内容を社内の仕組みへ渡す(顧客管理・基幹システムなど)小さなプログラムを別の場所で動かす渡す先の受け口が外部から呼べるか。呼べない場合は経路の設計が要る
個人情報の保管場所に社内規程や取引先の条件がある保管地域を選べるサービス、または自社が管理する場所事業者の所在と保管地域。規程が国内保管を求めているかどうか
送信数が多い、または時期によって跳ね上がる件数で費用が変わる契約になる無料で使える範囲と、超えたときの扱い(課金か、送信の停止か)

検索の方式は、索引の大きさと見せてよい範囲で決まる

検索は、あらかじめ作った索引(どの語がどのページにあるかの一覧)を使う形になります。索引をどこに置くかが方式の違いです。

  • ページ数と本文の量が限られている:索引をファイルとして書き出し、閲覧している画面の側で検索する。外部の契約は要らない。使えるかどうかは索引の大きさで決まるため、実際のページで読み込み時間を測って決める。
  • 索引が大きい、または絞り込みが要る:外部の検索サービスに索引を預ける。件数や更新回数で費用が変わる。
  • 特定の人にだけ見せるページを含む:そのページを索引から外す仕組みが要る。索引に載せると、検索の結果として本文の一部が誰にでも見える。

そのほかの機能の置き換え先

フォームと検索のほかにも、アクセスのたびに組み立てていた表示があります。これらは、内容が更新された時点で作り直す形に置き換わります。閲覧する側に見える内容は同じにできますが、更新してから反映されるまでの待ち時間は生じます。

機能これまでの動き置き換え後
新着・お知らせの一覧アクセスのたびにデータベースから読み出して表示更新を保存した時点で作り直し、ページに埋め込む
サイトマップ・RSSアクセス時にプログラムが組み立てる更新を保存した時点でファイルとして書き出す
カテゴリやタグでの絞り込みアクセスのたびに条件で検索組み合わせの分だけページを作り置きする。組み合わせが多すぎる場合は検索側に寄せる

フォーム機能を残す静的移行のケースを見る →

静的ページだけでは置き換えられない機能

利用者ごとに結果が変わる処理は、作り置きしたページでは表せません。誰が見ているか、いつ見ているかで内容が変わるためです。外部のサービスや別に動かすプログラムで扱うことはできますが、フォームの置き換えのように差し替えて終わりにはなりません。

  • ログイン後にだけ見える内容:マイページ、購入履歴、契約者ごとの資料など。誰が見ているかで内容が変わる。
  • その場で結果が変わる表示:在庫数、空き状況、価格の即時反映など。作り置きした時点の値とずれる。
  • 入力の途中で結果が変わる処理:予約の空き確認、見積の自動計算など。送信して終わりではなく、やり取りが続く。

これらが業務の中心にあるなら、その部分は公開側に残すか、別の仕組みに分けることになります。サイト全体を諦める必要はありません。

自社が静的移行に当てはまるかを機能ごとに確認する →

方式を決める前に、相談相手へ確認すること

どの方式でも、送信された内容は公開用のサーバーとは別の場所で処理されます。外部のサービスに預けるなら、その事業者の設備を通ります。次の5つは、方式が決まったあとでは変えにくいものです。見積や提案を受け取る前に確認してください。

  • 保存される場所:送信内容がどの事業者の、どの地域にある設備へ保存されるか。
  • 見られる範囲:自社の誰が見られるか。事業者側の担当者が見られる状態か。
  • 保存期間と消し方:いつまで残り、消したいときにどう依頼するか。
  • 届かなかったときの扱い:送信が失敗したとき、控えがどこに残るか。気づける仕組みがあるか。
  • 費用の変わり方:件数や保存量で変わるか。跳ね上がったときに止まるのか、課金されるのか。

候補を絞ったあとの分かれ道

自社の条件を先に書き出してください。何を受け取るか、月にどれだけ届くか、どこへ渡すか、保管場所に条件があるか。この4つで、フォームの方式の候補はおおむね絞れます。

絞ったあとに、条件の合うサービスが残らないこともあります。その場合は外部に預けるのをやめ、自社で管理する場所に処理を置く検討に移ります。利用者ごとに変わる表示や、その場での応答が業務の中心なら、静的にする範囲そのものを分けて、その部分だけ動的に残す形になります。どちらも、方式を決めたあとに気づくと作り直しになります。

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